【第11回】ケアマネ×AI①

目次

「AIって、ケアマネの仕事に使っていいの?」

こんにちは。「在宅deスキマネ」ブログです。

今回から、新しいシリーズをスタートします!

テーマは、

「ケアマネ×AI」

ChatGPTをはじめとする生成AIが、急速に身近な存在になってきました。

「文章を作ってくれるらしい」

「議事録をまとめられるらしい」

「ケアプランまで作れるって聞いたけど……」

便利そうな一方で、

「そもそもケアマネがAIを仕事に使って大丈夫なの?」

と思っている方も多いのではないでしょうか。

今回は、ケアマネジャーとAIについて一緒に考えてみます。


AIは「ケアマネの代わり」ではありません

まず大切にしたいのが、ここです。

AIがどれだけ便利になっても、

利用者の表情を見て、話を聞き、その人の生活や価値観を理解する。

これはケアマネジメントの大切な部分です。

例えば、

「デイサービスには行きたくない」

という利用者の言葉。

その一言だけでは、

「人付き合いが苦手なのか」

「以前嫌な経験があったのか」

「自分はまだ介護を受ける必要がないと思っているのか」

までは分かりません。

その背景を知るために、本人と関係をつくり、対話する。

ここはケアマネジャーの仕事です。


では、AIは何に使える?

一方で、ケアマネ業務には多くの「文章を扱う仕事」があります。

例えば、

  • 長い文章を分かりやすく整理する
  • 会議で確認する項目をまとめる
  • 説明文のたたき台を作る
  • 研修資料の構成を考える
  • 制度について調べる際の論点を整理する
  • 文章表現を読みやすく整える

こうした業務では、AIが強力な補助ツールになる可能性があります。

つまり、

「AIにケアマネをやってもらう」のではなく、「ケアマネがAIを道具として使う」。

この考え方が重要です。


AIの答え=正解ではありません

ここは特に注意が必要です。

AIは、ときに事実と異なる情報を、もっともらしく回答することがあります。

介護保険制度や報酬、加算、運営基準などを確認するときに、

「AIがそう言ったから大丈夫」

と判断するのは危険です。

重要な内容については、

厚生労働省の通知や介護保険最新情報、自治体の資料など、一次情報を確認することが基本です。

AIは「答えを決めてもらうもの」ではなく、

調べる、整理する、考えるための補助役

として使うのが良いでしょう。


そして、もう一つ重要なのが「個人情報」

ケアマネジャーが扱う情報には、

氏名、住所、病歴、家族関係、生活状況など、多くの個人情報が含まれています。

そのため、業務で生成AIを利用するときには、

「利用者の情報をそのまま入力していいのか?」

を必ず考える必要があります。

便利だからといって、何でも入力していいわけではありません。

所属事業所のルールや利用するAIサービスのデータの取り扱いを確認し、個人を特定できる情報を安易に入力しないことが重要です。


AIを使うことで、「人にしかできない仕事」へ

AIを活用する目的は、ケアマネジャーを減らすことではありません。

例えば、文章整理に30分かかっていたものが15分になれば、15分の時間が生まれます。

その時間を、

利用者の話を聞く。

家族と話す。

サービス事業所と連携する。

支援についてじっくり考える。

そんな**「人にしかできない仕事」**に使う。

これこそ、ケアマネ業務でAIを活用する大きな意味ではないでしょうか。


今日の結論

「ケアマネはAIを使っていいの?」

大切なのは、「使う・使わない」の二択ではありません。

AIに任せる仕事と、人が担う仕事を見極めること。

そして、

AIの回答を鵜呑みにしない。
個人情報を安易に入力しない。
最終的な判断はケアマネジャー自身が行う。

この3つを忘れないことです。

AIはケアマネジャーの代わりではありません。

上手に使えば、ケアマネジャーが本来大切にしたい支援に、より多くの時間を使えるようになるかもしれません。

「在宅deスキマネ」では、これからのケアマネジャーの新しい働き方とともに、AIやICTを活用した業務効率化についても発信していきます。


次回予告

次回の「ケアマネ×AI」は、さらに実践編。

「実際、ChatGPTに何を頼める?ケアマネ業務で使えるAI活用5選」

「担当者会議の準備は?」

「文章を整えてもらうのは?」

「ケアプラン作成には?」

実際のケアマネ業務を例に、AIに任せやすいこと・任せてはいけないことを具体的にご紹介します。

次回もぜひご覧ください!

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